04581-161111 採寸する「InstruMMents 01」はdimensioning
SIGMA sd Quattro
直線、曲線、立体。いろんな長さを測る新しいデバイス「InstruMMents 01」がカナダのモントリオールで開発中。3人のエンジニアが来日した折、ベータ版を拝見しました。12月発売予定とのこと。 SIGMA sd Quattro
コンセプトは「measuring から dimensioning へ」。「計測から採寸へ」といったところ。
基本はペン。ボールペン、繰り出し式の鉛筆、そしてスタイラスペンの3種類。だから普段持っているペンを1本、これに置き換えれば、余分な道具が増えることはない、という発想。なるほど。ボールペンと鉛筆の繰り出しが気持ちいい。
長さを測るには、ペン先とは逆の後端から出るレーザー光を測りたいものの端に合わせる。そこから測りたいものをなぞるように横にスライドさせると、移動距離が計測されます。その様子を見ているとレーザー光で計測しているような印象ですが、レーザー光はあくまでもガイド。正確に位置合わせするための目安。ペンの後端数mm程度の周囲がスルスルと回転して、長さ計測します。ペンの後端の回転部分を測定対象に接触させながら横に動かすことが必要です。
iPhone 7 Plus
よくグラウンドなどで距離を測るときに、片手で押している1mほどの棒の先に付いた小さな一輪車がコロコロ回転する方式の距離測定器、ありますよね。原理はあれと同じく、回転した輪の走行距離によって長さを測ります。ただし、車輪が付いている向きが異なる。ペンの円周自体が回転します。iPhone/AndroidアプリとBluetoothで連携し、リアルタイムで測った数値が表示され、希望の単位に換算される。見やすい。分かりやすい。簡単。
従来のメジャーは基本的に平面上の直線を測ります。「InstruMMents 01」は平面だけでなく、曲面や立体も測れる。直線も曲線も測れる。極端に短いものも長いものも測れる。
だから「採寸」。dimensioning。摩擦のある接触面さえあれば、三次元のあらゆるものを採寸できます。服を着たままサイズを採寸、布や型紙の上を滑らせて曲線を採寸、習字のストロークを採寸、バッグの内寸を採寸、円筒形の外周を採寸して直径を算出、etc.
長いものを採寸するにも、端から端まで長いメジャーをわたす必要がない。InstruMMents 01を当てながらスーッと反対の端まで歩いて行けばいい。
普段はペン。パッと採寸。スマートに空間を数値化できる「InstruMMents 01」。楽しみ!!
iPhone 7 Plus
By 塩澤一洋, Kazuhiro Shiozawa on November 21, 2016.
Exported from Medium on May 2, 2017.